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小田原で結合織マッサージの勉強会がありました。今回のテーマは胸腹部への施術です。

講師は後藤治久先生と露木美那先生です。

後藤先生は1977年にドイツへ渡り、結合織マッサージを習得・実施研修され、その手法を日本に持ち帰った第一人者とも言える人です。
日本へ帰国後は後進の育成に尽力され、さまざまな教育機関や勉強会で講師を勤めてきました。

また「後藤流按腹術」の三代目でもあります。
勉強会では「あん摩マッサージ指圧師」の資格をもった臨床家が「結合織マッサージ」と「後藤流按腹術」を学んでいます。最近では資格取得を目指している現役学生の参加も許されるようになり、多種多様な顔ぶれで賑やかな感じです。

私は後藤先生の手に惚れて「結合織マッサージ」と「後藤流按腹術」を勉強して生業としようと決めました。
名人と言われるひとは、どのような道であってもその所作は美しいものです。
後藤先生の施術は手の動きだけではなく、全体のシルエットがまさに美しいのです。

自分自身のカラダを壊さないのも臨床家としての努めであり、後藤先生の無理・無駄がない動作は勉強会に参加している私たちの目指すところです。

露木先生は後藤先生の意志を引き継ぎ、後進の指導と結合織マッサージ、後藤流按腹術の普及に尽力されています。専門学校でも講師をしており、勉強会に参加している現役学生が増加しているのは露木先生の普及活動のおかげです。
後藤先生から最も信頼されており、施術も流線的で柔らかく優しく、そして美しいです。

結合織マッサージも後藤流按腹術も指先の感覚が重要です。
指先から得られる患者さまの皮膚および皮下組織の情報を感じながら、施術部位の順路、強さ、時間を瞬時に組み立てていきます。
勉強会では基本の施術を学びますが、常に患者さま役の皮膚および皮下組織の状態を本番さながらに感じ取ることが大事になります。その感覚だけは教わることができないため、多くの患者さまに触れ経験を積むしかありません。
勉強会の練習も本番同様に臨むことによって、ひとつの経験とすることができます。

この勉強会に参加されている臨床家の皆さんは現状に満足することなく常に自己研鑽を深める努力をされているので、私自身そこからの学びも非常に多いです。

最後に集合写真を載せておきます。
ブログ用の写真撮影にご協力いただいた後藤先生、露木先生、患者役の先生、カメラマンをしてくださった先生、ありがとうございました。

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